事業を営み、経営目的を達成するためには、機能的で有効な組織作りが求められます。
具体的には業種、業態にマッチングさせつつ、企業の成長ステージに応じた組織を構築していくことです。さらに成長の過程で事業領域の変更、多角化を行う場合では、異質のパーソナリティーを持つ人材、職能が要求されます。したがって、それを許容できる組織構築が求められます。
弊社ではクライアント企業の現状の組織構造、および経営理念や事業計画などをヒアリングし、最適な組織構築のご提案をさせていただいております。
「組織構造サンプル」
1.ライン組織
上意下達の指揮命令系統組織。かつ命令系統は直線的(ライン)であり、責任および権限が明確になります。政策の一貫性が保持されやすいのですが、反面、新しい発想が生まれにくくなります。また、上司絶対主義になりやすく、その結果、官僚主義に陥りやすい欠点があります。
2.フラット型組織
理論上では、ライン組織のような階層がない組織形態です。自由な発想、闊達な意見交換ができる風土を生み、企業を活性化させる機能があります。しかし、現実的に組織を運営するには若干の階層が必要になります。したがって、どれだけ階層を少なくできるかが、フラット型組織の本来の機能を発揮させられるかにつながります。
3.ライン・スペシャリスト(専門職)組織
ライン組織の統一的階層秩序を維持しながら、高度な知識、技能を持つ者を専門職として厚い処遇を与える組織形態。限定的なポスト数の問題、マネジメント適性の有無により、高い実務能力を持っていても管理職になれない者を処遇できるメリットがあります。
4.事業部制組織
事業の多角化など事業範囲が拡大したときに、事業部に大幅な権限と責任を与え独立(ミニカンパニー)させる組織形態です。
機能的かつフレキシブルな意思決定ができ、また同一企業内に競争原理を持ち込むことができる点が特徴です。反面、管理が煩雑になり、企業秩序が乱れるおそれがあります。
5.マトリックス組織
縦割りのライン組織と、横割りのプロジェクト組織を結合させた組織形態です。部門の枠を超えて有能な人材をプロジェクトに参加させられるというメリットがあります。
しかし、性格の異なる様々な上司と仕事をしなければならないため、メンタル面のフォローが必要になります。